2024年10月16日

UI/UXデザイン

【2024年版】注目の国産CMS3選

コード不要で簡単にWebページの編集ができる機能を活用して、Webサイトの更新や新規ページの作成を効率化できるシステム、CMS。もっとも広く知られているのはWordPressですが、他にもさまざまな種類のCMSが存在しており、目的や用途によって多様な選択肢があります。

さまざまなジャンルのCMSがある中で、今回は注目の国産CMSを3つご紹介していきたいと思います。

1. そもそもCMSとは?

CMSとは、コンテンツ・マネジメント・システム(Content Management System)の略称で、Webサイトのコンテンツを簡単に管理・更新できるシステムです。

以前は、Webサイトの作成にはHTMLやCSS、デザインなどの専門知識が必要とされていました。コンテンツを更新する際にもわざわざ専門業者に依頼したりするケースもあり、時間と手間、そしてコストのかかる作業でした。

CMSを使えば、ワードやエクセルを操作する感覚で、見たまま編集ができたり、テンプレートや複製機能を使って効率的にコンテンツを増やしたりすることができます。このような機能により、これまでプロに任せる作業だったWebサイト制作・運営のハードルが下がり、専門知識がない初心者でも手が出せるようになりました。

CMSが広く普及し始めたのは2005年頃と言われていて、当時は個人ブログでの使用が主でした。しかし、現在では多くの上場企業がコーポレートサイトにCMSを活用するなど、Webサイト制作の手段として一般的になってきています。

2. 上場企業を中心に一定のシェアを確保する国産CMS

株式会社DataSignが発表した「上場企業CMS調査レポート 2024年8月版」によると、上位10社のうち4社が国産のCMSとなっており、上場企業において国産CMSが有力な選択肢の候補になっていることは間違いありません。

WordPressやDrupalなど、広く知られる海外製CMSは、みんなが使っているという安心感はあるかもしれませんが、英語に不慣れな担当者には意外と難易度が高かったりします。

一方国産のCMSであれば、英語で問い合わせしなければならないなどの心配もなく、何かと安心ですよね。

3. なぜ国産CMSが選ばれるのか?

数多あるCMSの中で、なぜ国産CMSが選ばれているのでしょうか?サポート体制も含めた国産CMSの特長をいくつか挙げてみます。

日本人好みの操作性

日本人ユーザーの使用習慣や好みに合わせたUIデザインにより、直感的な操作が可能です。海外製CMSの日本語訳では、メニューやボタン、エラーメッセージにおいて文脈に合わない直訳や不自然な表現が見られることがありますが、国産CMSは日本語表記が適切で、誰でも簡単に操作できます。

日本語特有の表現方法である縦書きや、日本語フォントの豊富な選択肢を提供していることが多いです。これにより、日本的なデザインや表現が容易になります。

日本企業向けの機能

会社案内や商品カタログなど、日本企業のニーズに合わせた機能が実装されています。日本語Webフォントも充実しており、デザイン性の向上やブランドイメージの醸成に役立ちます。

また、ECサイト、オウンドメディア、BtoBマーケティングなど、特定の用途に特化したCMSが多く存在します。日本市場に精通しているため、細かい使用用途に合わせて効率的にWebサイトを運用することが可能です。

また、kintoneなどの日本製のITツールと連携可能であることも多く、コーポレートサイト運営以外の用途としても活用することができます。

高度なセキュリティ対策

多くの国産CMSはパッケージ型を採用しており、ソースコードが非公開のため脆弱性を狙った攻撃のリスクが低減されています。また、WAF(Web Application Firewall)※の実装やデータ暗号化など、高度なセキュリティ機能を備えています。

また、開発元による専門的サポートや定期的なアップデートも提供され、国内法規制にも対応しています。こういった特長により、セキュリティを重視する組織にとって魅力的な選択肢となっています。

※WAF(Web Application Firewall)とは?

Webサイトを不正アクセスから守るセキュリティツールです。Webサーバーの前に設置され、通信内容を監視・分析し、攻撃と判断した通信を遮断します。クロスサイトスクリプティングやSQLインジェクションのような、Webアプリケーションの入力チェックの不備を突いた攻撃から効果的に保護する役割を果たします。

充実したサポート体制

使いやすさにも通じる点ですが、日本語でサポートが受けられる点も大きなメリットです。海外製のCMSでも多言語対応を行っている場合がありますが、チャットのみでのサポートだったり、対応に時間を要する場合も多いです。

国産CMSであれば、電話でのサポートに対応しているところも多く、迅速な問題解決が可能です。

4. 注目の国産CMS3選

LeadGrid(リードグリッド)

▲LeadGrid公式サイト:https://goleadgrid.com/

LeadGridは、Webマーケティングの生産性向上とコストの削減に貢献するオールインワンのCMSツールです。CMS以外にも、MA、CRMの機能を一つのシステムに統合し、効率的なマーケティング活動の管理・運用が可能です。

CMS機能においては、ドラッグ&ドロップによる直感的な操作や豊富なテンプレートを提供し、レスポンシブデザインにも対応しています。リード獲得のためのマーケティング機能では、フォーム管理やホワイトペーパー / 資料ダウンロード機能、リード管理、CTA管理など、豊富な機能を搭載しています。

リアルタイムでのデータ収集とカスタマイズ可能なダッシュボードを提供しており、データ分析と可視化が可能です。マーケティング活動の効果測定にも役立つ機能です。さらに、HubSpotやMarketoなどの外部のMAツールとAPI連携が可能で、企業の特定のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。

純国産CMSとして、開発から運用保守まで株式会社GIGが一貫して行っているため、国内のセキュリティ基準や企業が求める高度なセキュリティ水準にも適合しています。

【制作サイト事例】

アステラス製薬株式会社

▲出典:https://www.innovation-for-newhope.com/

株式会社タイミー

▲出典:https://lab.timee.co.jp/

株式会社エブリー

▲出典:https://corp.every.tv/

運営会社株式会社GIG(https://giginc.co.jp/
サービスサイト
URL
https://goleadgrid.com/
導入実績大手企業からスタートアップまで
多くのWebサイト・マーケティングの支援実績あり

・制作事例:https://goleadgrid.com/works
初期費用・月額費用要問合せ
※詳細はこちらから

Newt(ニュート)

▲Newt公式サイト:https://www.newt.so/

Newtは、最新のWeb環境に対応したヘッドレスCMSプラットフォームです。ヘッドレスCMSとは、データベース・管理画面・コンテンツ配信などのコンテンツ管理のバックエンド機能に特化したCMSです。コンテンツ(バックエンド)と配信先(フロントエンド)が分離されているため、テーマやテンプレートに縛られずデザインや機能を柔軟に選択できる点が特徴です。

管理画面は非エンジニアの方でも直感的に操作しやすいインターフェースになっており、情報の把握がしやすくなっています。また、Appというコンテンツや管理者を関連性に基づいてまとめた「コンテンツ管理のユニット」により、コンテンツの適切なグループ化が可能になり、効率的なコンテンツ管理やコラボレーションが促進されます。

開発者向けには、柔軟なコンテンツモデリング、強力なAPI、グローバルCDNによる高速配信など、ハイパフォーマンスなWeb体験を構築するための機能が充実しています。セキュリティ面では、カスタムロール、二要素認証、IP制限などの機能により、安全なコンテンツ運用を実現します。

Newtは、コンテンツ管理の新しいスタンダードとして、あらゆる言語やフレームワークと連携可能で、スケーラブルな運用を可能にします。

【制作サイト事例】

ブリヂストンBRM株式会社

▲出典:https://bs-brm.jp/

学校法人 久留米大学

▲出典:https://www.kurume-u.ac.jp/

クックパッド株式会社

▲出典:https://cookpad.careers/

運営会社Newt株式会社(https://www.newt.so/about
サービスサイト
URL
https://www.newt.so/
導入実績企業から個人まで様々な用途のコンテンツ管理のサポート実績あり

・制作事例:https://www.newt.so/case-studies
月額費用Freeプランあり有料プランは月額3,980円~
※詳細はこちらから

STUDIO(スタジオ)

▲Studio公式サイト:https://studio.design/ja/cms

STUDIOは、ノーコードでWebサイトを構築できる次世代型のCMSプラットフォームです。直感的なドラッグ&ドロップインターフェースを採用し、プログラミングの知識がなくても美しく機能的なWebサイトを作成できます。レスポンシブデザインに対応しており、PCやスマートフォンなど、様々なデバイスで最適な表示が可能です。

STUDIOの特徴的な機能として、AIを活用したデザイン生成があります。ユーザーの入力に基づいて、AIがデザイン案を提案し、Webサイト制作の効率を大幅に向上させます。また、豊富なテンプレートやコンポーネントを提供しており、これらを組み合わせることで、短時間で高品質なサイトを構築できます。

さらに、STUDIOはチームでの共同作業に適した機能を備えています。複数のメンバーが同時に編集作業を行うことができ、権限管理やバージョン管理も簡単です。また、APIを通じて外部サービスとの連携も可能で、より高度なWebサイトの構築にも対応しています。

セキュリティ面では、SSL対応やバックアップ機能を標準装備し、安全なWebサイト運用をサポートしています。また、SEO対策にも配慮しており、検索エンジンに最適化されたサイト構造を自動的に生成します。

STUDIOは従来のCMSの概念を超え、デザイン、開発、運用のプロセスを統合した包括的なWebサイト構築プラットフォームとして、多くの企業や個人に利用されています。

【制作サイト事例】

富士通株式会社

▲出典:https://ekimatopeia.jp/

SOMPOホールディングス株式会社

▲出典:https://sompo.io/ja

スマートキャンプ株式会社

▲出典:https://smartcamp.co.jp/

運営会社STUDIO株式会社(https://studio.inc/
サービスサイト
URL
https://studio.design/ja/cms
導入実績数名の企業から上場企業、官公庁など、
様々な規模・業種の利用実績あり

・制作事例:https://studio.design/ja/customer-story
月額費用Freeプランあり有料プランは月額980円~
※詳細はこちらから

まとめ

今回はCMSの基本的な概要、国産CMSの特長、そして注目の国産CMSとして3つのサービスをご紹介しました。3サービスとも、公式サイトには豊富な実績事例が掲載されているので、自社の課題や状況に合った事例を参考にどのCMSが最適か検討してみることをおすすめします。

アイスリーデザインではWebサービスやアプリの開発支援を行っており、あわせて企業様の状況に応じた最適なCMSサービスの選定も承っております。お気軽にお問い合わせください。

in-Pocket編集部

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