2022年8月にローンチされてすぐ大きな話題となり、2024年初頭には月間利用者数が1000万人を超えるサービスとなった「Perplexity AI(パープレキシティ エーアイ)」。
リサーチや学習に便利! と小耳に挟んではいるけれど、使う前にどんなサービスなのか概要を把握したい…という方のために、こちらの記事では、Perplexity AIのメリット・デメリット、便利な活用シーン、実際の使い方、料金プランなどをご紹介します。
目次
Perplexity AIとは?
Perplexity AI(以下、Perplexity)は、ChatGPTやSiri、Alexaなど自然な会話から答えを導き出す対話型AIの仲間で、なかでも検索に強みがある「優秀な図書館司書」のような存在です。その理由は、毎日新しい本や雑誌が届く図書館の司書さんのように、インターネットから最新の情報を探してきて、出典を示しながら回答するのが得意だから。
ほかのAIを使ってリサーチをしていたけれど情報源が示されないため毎回ブラウザ検索をして回答のダブルチェックをしていた人や、最新の情報を少ない手間でサクッと理解したい人にぴったりのツールです。
なお、無料版と月額20ドルの有料版(Pro)が提供されており、無料版でも1日の質問数に制限なく快適に利用できますが、有料版のほうが明らかに回答の精度が高く、画像アップロードなどできることも多く、類似サービスであるChatGPTと利用料金が同額であるため、仕事や学習に使用するなら有料版の利用がおすすめです。
2025年6月18日まで、ソフトバンク、ワイモバイル、LINEMOのユーザーはPerplexity の有料版を無料で利用できるキャンペーンが実施中なので、該当する方はチェックしてみてください。
Perplexityの概要
Perplexityを開発したのは、元GoogleやMeta、OpenAIなどで働いていた研究者たちが起業したアメリカのAIスタートアップ企業Perplexity AI社。
「Perplexity」とは「困惑・混乱」を意味する言葉で、同社の使命でもある「複雑な質問や問題に対して明確で有益な回答を提供すること」を反映しています。ちなみに、日本では愛称として「パープレ」を使う動きが広がっています。
Perplexityの6つの特徴
Perplexityがどんなものかざっくりとつかめたでしょうか?
ここからは、Perplexityがどのようなサービスなのかより具体的に理解していただくために、大きな特徴から順にご紹介していきたいと思います。
【特徴①】情報源を明示してくれる
Perplexityの最大の特徴でありメリットでもあるのが「情報源の明示」です。回答に使用した情報源や参考文献を「Sources(ソース)」欄に明示してくれるので、ユーザーは提供された情報の出典をスムーズに確認できます。
この出典を確認することで、チャットサービスで起こりがちな“ハルシネーション”(事実に基づかない情報を生成すること)の発見が容易になったり、引用元の信頼性によって情報を取捨選択したりできます。
【特徴②】常に最新の情報にアクセスできる
今日の天気を元に、オーダーが増えるカフェメニューを考えてもらいました。
ChatGPTやGemini、Bing AI、Claudeなど、一定の期間までのデータを学習し、それを定期的に更新することで最新の状態を保つAIは、リアルタイム性が求められる情報提供にやや弱みがあります。
一方、Perplexityはインターネットから最新の情報をリアルタイムで検索するため、常に最新のデータに基づいた情報を得られます。もちろん、前述のサービス群もインターネットから情報検索をしますが、もともとリアルタイム検索を想定して作られたPerplexityのほうがより性能に優れています。
【特徴③】関連質問で手間なく知識を深堀りできる
対話形式で検索ができるので、ひとつめの回答に不明点があれば、追加質問を通じて満足のいく解答にたどり着くことができます。
なかでも特徴的なのが、各回答の末尾に提案される「Related(関連)」。この項目に表示される関連質問をクリックすればその質問に対する回答が表示されるので、自ら新たな質問を打ち込む手間なくどんどん理解を深めていくことが可能です。プロンプトを考えたり打ち込んだりすることを手間に感じていた人にはこの上ない機能ではないでしょうか。
知識が段階的に深まっていく過程は実際の学習体験と似ているので、リサーチや勉強の心強い味方となりそうですね。
【特徴④】検索対象となる情報源を指定できる
Perplexityに話しかける際、検索窓の下部にある「Focus(フォーカス)」メニューから、リサーチする対象を指定できます。指定できる情報源は下記の4つ。
Web(ウェブ):Web全体
Academic(学術):学術論文
Video(ビデオ):動画コンテンツ
Social(ソーシャル):「2ちゃんねる」に似たアメリカの掲示板型ソーシャルニュースサイト「Reddit」を主としたソーシャルメディア(Redditは日本語ユーザーが少ないため、検索内容によっては日本語の回答が難しい場合も)
より信頼性の高い情報源にあたりたいときは学術論文のみを検索対象にするなど、ニーズに応じて便利な使い方ができそうです。
なお、「Writing(作成)」と「Math(数学)」は、検索対象の指定ではなく、特定ジャンルの指示に対する回答精度をあげるモードです。詳しい使い方は下記のリンクをご覧ください。
>「Writing(作成)」の便利な使い方
>「Math(数学)」の便利な使い方
【特徴⑤】回答速度が速い
Perplexityの回答速度は、ほかのチャットサービスと比較して、より速い回答生成速度を持つと評価されています。その分簡潔な回答になりがちではあるのですが、より速くより的確な情報をインプットしたいシーンで活躍してくれるでしょう。
【特徴⑥】複数の最新AIモデルを利用できる
有料版では、GPT-4やClaude3などの言語AIモデル、画像生成AIモデルのDALL-E3など、さまざまな企業が開発した最新のAIモデルを使用できます。
通常、これらのモデルを利用するためには、各サービスに登録し、料金を支払う必要があります。しかし、Perplexityでは、1つのプラットフォームで複数のモデルを利用できるのです。
AIモデルの違いは、同じ質問を投げかけても、人によって理解力や説明・表現の仕方、得意分野、返答にかかる時間が違うのと似ています。必要に応じてAIモデルを使い分ければ、より納得のいく回答が得られるでしょう。
特にGPT-4は、大規模言語モデルのベンチマークプラットフォーム「ChatbotArena」という有名なサイトで何度も首位に輝いている優秀な言語モデル。
無料版の言語モデルとは回答に大きな差が出るため、仕事や学習に利用する際は有料版を使用するのがおすすめです。
【特徴⑦】スマホアプリやブラウザの拡張機能からも利用できる
スマホアプリの利用画面。
パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットからも利用可能。スマホアプリのほかブラウザの拡張機能も提供されているので、その時一番使いやすい方法でアクセスできます。
Perplexityのデメリット3点
特徴を知ると、Perplexityがいかに魅力的なツールであるかが分かってくると思います。しかし、強みがあれば弱みもあるのが世の中の定理。というわけでこの章では、Perplexityを正しく理解するために、デメリット面についてご紹介したいと思います。
【デメリット①】日本語対応が不完全
Perplexityは日本語に対応していますが、日本語に対する回答の精度は英語ほど高くありません。回答に不自然な表現や言い回しが含まれたり、まれに日本語で質問したのに英語で返されたりするケースもあります。これは、適切な情報を提供するために、AIがデータベース内の英語の情報を選択するためです。このような時は、質問に「日本語で教えてください」など条件を加えることで日本語の回答が返ってきます。
【デメリット②】アイデア出しや物語の制作などの創造的タスクは苦手
Perplexityは以下のような創造的なタスクには適していません。
・オリジナルの物語や詩の創作
・独自の芸術作品の生成
・革新的なアイデアの考案
有料版では複数の言語モデルを選択でき、そのなかには創造が得意な言語モデルもありますが、Perplexityは情報検索と要約に特化しているため、創造的なタスクが得意なAIと比較すると力不足を感じるかもしれません。
>創造的タスクが得意なChatGPTで作成した物語「若手開発者カイトによる環境構築奮闘記」
【デメリット③】個人化の制限
ユーザーのプロフィールを設定することで一定の個人化はできますが、長期的な学習履歴や詳細な個人情報に基づいたアドバイスを提供することは困難です。
Perplexityの特徴を活かした活用事例3点
さて、Perplexityがどういうものか、だいぶつかめてきたのではないでしょうか。たくさんのAIアシスタントがある中で、これらの特徴を持つPerplexityが輝くのはどんなシーンか、いくつか活用事例を考えてみました。
【事例①】最新の情報を含むビジネスレポートの作成
リアルタイムでインターネットから情報を収集するので、「最新のスマートフォン市場のトレンド」や「日本のeコマース市場の現状」など、最新の情報を盛り込みたいビジネスレポートを作成する際に役立つでしょう。
【事例②】対外的な文書を作成する際のリサーチ
記事や資料など、人に見せる文書を作る際は、参照した情報が正確か、信用できる参照元かの確認が必要です。参照元を逐一明示してくれるPerplexityであれば、それらを人の目で確認しながら作成が進められるので、情報の信頼性の担保がより簡単になるでしょう。
【事例③】会議中の不明点をササッと解消
Perplexityは検索スピードが早く、要点を完結にまとめてくれるので、会議や打ち合わせ中に分からない用語や話題が出た際に検索すれば、ササッと不明点を解消できるでしょう。
類似サービスとの比較と便利な使い分け
Perplexityを説明する際によく引き合いに出されるのが、ChatGPT、Gensparkの2つのAIサービス。より目的に適ったツールを選択するためにも、これらのサービスとPerplexityを比較し、便利な使い分け方法をご紹介します。
【類似サービス①】ChatGPT
ChatGPTがPerplexityよりも優れている点は「創造性」、逆に、PerplexityがChatGPTよりも優れている点は「リアルタイム性」と「出典元の明示」です。
そのため、情報収集にはPerplexityを使い、創造的なタスクや複雑な対話を行う際にはChatGPTを使うことで、それぞれの特性を活かした使い分けができるでしょう。
【例①】
Perplexityで集めた市場データをChatGPTに渡して、詳細なレポートを作成
▶︎Perplexityへのプロンプト例
2024年のウェブデザイントレンドについて、色彩、タイポグラフィ、レイアウト、インタラクションデザインの観点から調査してください。主要なデザインブログやポートフォリオサイトからの情報を含めてください。
▶︎ChatGPTへのプロンプト例
以下のデータを基に、2024年のウェブデザイントレンドに関する詳細なレポートを作成してください。色彩、タイポグラフィ、レイアウト、インタラクションデザインの各セクションを設け、トレンドの背景にある理由や実装方法についても言及してください。[Perplexityから得たデータをここに貼り付け]
【例②】
Perplexityで新しい概念や情報を学び、ChatGPTでその知識を応用した文章作成
▶︎Perplexityへのプロンプト例
ウェブデザインにおけるAIツールの活用方法を教えてください。特に、PerplexityやMidjourney、Figma AIなどのツールを使ったデザインワークフローの効率化について、具体的な使用例を挙げて説明してください。
▶︎ChatGPTへのプロンプト例
以下のAIツール情報を使用して、デザイン会社のブログ記事「AIがデザインワークフローを変える:Perplexity、Midjourney、Figma AIの活用法」を作成してください。[Perplexityから得た情報をここに貼り付け]
【類似サービス②】Genspark
Perplexityの競合ツールとして引き合いに出されることが多いGensparkは、出典元の明記やリアルタイム性などの特徴がPerplexityと似ています。
Perplexityとの最大の違いは、多数の異なるウェブサイトやデータベースから情報を集めて統合した結果を回答に反映する能力がPerplexityより高いと言われているため、回答の精度が高く詳細になる点と、その影響で回答に時間がかかる点です。
また、ユーザーの入力内容に基づいてAIが情報をまとめ、詳細な記事を生成する「Sparkpage」や、回答が事実かどうか、気になるポイントごとにGenspark上で出典元の該当箇所がチェックできる「ファクトチェック」など、便利な機能がログインするだけで利用できるのも大きな魅力。
ただし、リアルタイム性に関してはPerplexityのほうがやや優位です。
そのため、より詳細な回答を得たいときや便利な各機能を使用したいときにはGensparkを、最新データを収集する際、ササッと情報収集したい時にはPerplexityを使うと良いでしょう。
【例】
▶︎Gensparkへのプロンプト例
レスポンシブウェブデザインの最新トレンドと、それがユーザーエクスペリエンスに与える影響について説明してください。特に、モバイルファーストデザインの観点から、具体的な事例と実装方法を含めて解説してください。
▶︎Perplexityへのプロンプト例
・モバイルファーストデザインにおけるCSSの記述方法を教えてください。
・モバイルファーストデザインでよく使用されるフレックスボックス(Flexbox)レイアウトの基本的な使い方を教えてください。
Perplexityの使い方
トップ画面中央のテキストボックスに、自然な会話調で知りたいことを入力するだけ。履歴表示や個人化機能の使用が不要なら、ログイン不要ですぐに使えます。
質問を送信すると、このような回答画面に切り替わります。
あとは追加で聞きたいことを、各回答の末尾に提案される「Related(関連)」の関連質問からクリックしていったり、画面下部のテキスト入力欄に入力したりすればOK。
ログインした後に質問すれば、一連の質問と回答は自動保存され、左側メニューの「Library(ライブラリ)」から確認することができます。
>「Library(ライブラリ)」から過去のスレッドをテーマごとに整理する方法はこちら
Perplexityにログインするとできること
Perplexityはログイン不要で利用できますが、ログインすることで
・GPT-4を使用したCopilotモードが1日5回利用可能
・検索履歴の閲覧と続きからの生成が可能
・AI Profileで自分専用のPerplexityに最適化可能
となります。なお、アカウントの登録は無料でできます。
Perplexityのアカウント登録方法
左側のメニューから、「Sign Up」をクリックします。
現在、Googleアカウント、Appleアカウント、Single sign-on、またはメールアドレスでの登録が可能です。今回はメールアドレスで登録します。
「Enter your email」と書いてあるテキストボックスに登録するメールアドレスを入力し、直下の「Continue with email」をクリックすると、登録したメールアドレスに、Perplexityからメールが届きます。
このメールの「Sign in」ボタンをクリックするか、メールに記載されているサインインコードを元の画面に入力すれば、ログイン画面に進みます。
ログイン画面では、
・Perplexityの紹介ページ
・有料版(Pro)のおすすめ
・アプリのおすすめ
が表示されますが、必要なければ画面右上の「Continue」でスキップして、登録完了です!
おすすめの初期設定6点
【初期設定①】言語設定を「日本語」に
「一般」欄の「言語」を「Japanese(日本語)」に変更します。これにより、インターフェースが日本語で表示されます。
【初期設定②】プロフィール設定でも「日本語」を選択
「プロフィール」タブの「Preferred response language」を「Japanese(日本語)」に設定します。これにより、AIからの回答が日本語で得られます。
【初期設定③】外観を好みのモードに変更
お好みでダークモードなどを選択できます。長時間使用する場合は目の負担を軽減するためにダークモードがおすすめです。
【初期設定④】AIモデルの選択 (有料版の場合)
「Claude 3」「GPT-4」「Mistral Large」などから選択できます。特に決まっていなければ「デフォルト」で問題ありません。
【初期設定⑤】好みの画像生成モデルを選択
必要に応じて好みのモデルを設定します。
【初期設定⑥】パーソナライズ設定でカスタマイズ
「プロフィール」タブの「あなた自身を紹介し、好きなだけシェアしましょう」欄に、自分の職業や興味などを入力すると、より個人化された回答が得られます。ただし、個人情報の入力は慎重に判断してください。
Perplexityのログアウト方法
ログアウトするときは、画面左下、アカウント名の横にある歯車アイコンをクリックして設定画面に移動します。
下のほうにスクロールしていくと、「System(システム)」カテゴリがあり、その中に「Ative account(アクティブなアカウント)」というメニューがあるので、その右側の「Sign out(ログアウト)」をクリックすればログアウトできます。
なお、再度ログインする際にパスワードは不要です。登録したメールアドレス宛にサインインコードが記されたメールが届くので、そのメールのリンクをクリック、もしくはコードを手入力するとログインできます。
Perplexityの料金プラン
無料版と有料版(Pro)の機能比較
機能 |
無料版 |
有料版(Pro) |
基本的な質問応答 |
✓ |
✓ |
関連質問の提案 |
✓ |
✓ |
ソースの表示 |
✓ |
✓ |
PDFや画像のアップロード |
1日3回まで |
無制限 |
パーソナライズされた回答 |
「パーソナライズ設定」から、基本的な個人情報のみ登録可能 |
より詳細なパーソナライズが可能 |
AIモデルの選択 |
× |
✓ (Claude 3.5 Sonnet, GPT-4o, Sonar Large 32K, Playground AI, DALL-E 3, Stable Diffusion XLなど) |
Copilotモード |
4時間ごとに5回 |
1日300回以上 |
画像生成 |
× |
✓ |
過去の質問履歴 |
✓ (アカウント登録が必要) |
✓ |
料金 |
無料 |
月20ドル or 年200ドル |
まとめると、有料版にすることで、
・PDFや画像のアップロードに制限がなくなる
・画像生成ができるようになる
・よりパーソナライズされた回答の生成ができる
・AIモデルの切り替えが可能
ようになります。なかでも最大の違いは、利用できる言語モデルの違いによる“回答精度”だと言われています。仕事や学習のサポートにほんの少し使いたい人やプライベートで使う人なら無料版でもいいかもしれませんが、ビジネス用途でがっつりAIを使用したい人は、有料版にしたほうがより良い成果に繋がるでしょう。
Perplexityのその他の機能と使用例
ここまでPerplexityの主要な機能を紹介してきましたが、そのほかにも便利な機能がいくつかあるので、使用例と共にご紹介します。
【その他の機能①】創作的なタスクもおまかせ!「Writing(作成)」モード
無料版では、ただ出典元を明記しないだけの機能という印象の「Writing(作成)」モード。この機能が特に実力を発揮するのは有料版の利用時です。
GPT-4やClaude 2.1など、さまざまなAIモデルが選択が可能な有料版で「Writing(作成)」モードに設定すると、これらのモデルを利用できます。つまり、創作的なタスクが苦手とされるPerplexityでも、文章の作成やアイデア出しができるようになるのです(ただし、本家のウェブ版と比べるとやや本領を発揮しづらいと言われています)。
【その他の機能②】内容の要約が便利 「Video(ビデオ)」モード
「青のりとちくわを使った簡単なレシピ」で動画検索をした結果。「Sources(ソース)」に出典元となる動画が、画面右側にはそのサムネイル画像が提示され、回答には動画のレシピがまとめられています。
動画検索はYouTubeからも直接できますが、検索結果に表示された動画が自分の求めていた内容かどうかは見てみないと分からないですよね。そういう時は、Perplexityから検索することで、提示した条件に合う的確な動画を探してきてくれる「Video(ビデオ)」機能が便利です。
使い方は、Perplexityのフォーカス機能で「Video(動画)」を選択するだけ。
要点をテキストにまとめてくれるので、動画を見なくても内容が理解できるのも嬉しいポイントです。
【その他の機能③】金利計算もサクッと完了「Math(数学)」モード
Perplexityのフォーカス機能で「Math(数学)」を選択すると、数学に関連する幅広い質問や計算に対応してくれます。たとえば、
二次方程式 ax2 + bx+ c = 0 の一般解を求めてください。
といった高度な数学的計算や、
30年固定金利の住宅ローン3000万円を年利2%で借りた場合、毎月の返済額はいくらになりますか? 計算式も教えてください。
といった金融計算まで、幅広い数学関連の問題に答えてくれます。
【その他の機能④】検索しながら記事ができる「Pages(ページ)」
Introducing Perplexity Pages(Perplexity)
ブログや記事執筆をする人に便利な機能が、2024年5月31日にリリースされた「Pages(ページ)」です(有料版のみの機能)。この機能では、情報収集する時と同じようにPerplexityに知りたいことを入力するだけで、その回答結果をウェブページとして成形してくれます。
使い方は、「Pages(ページ)」メニューを選択したのち、知りたい内容を入力するだけ。Perplexityが、集めた情報を自動的にセクションごとに整理し、ウェブページを生成します。ただし、生成されたテキストは直接編集できないので注意が必要。間違いを修正したい場合は、新しいプロンプトを入力して再度生成しましょう。
【その他の機能⑤】調べた内容をテーマごとにまとめられる「Library(ライブラリ)」
画面左のメニューから「Library(ライブラリ)」をクリックすると質問履歴の一覧が表示されます。
Perplexityにログインすることで利用できるようになる「Library(ライブラリ)」機能。
この機能を活用することで、過去の質問履歴を確認したり、「Spaces(スペース)」を作成して各スレッドをテーマごとにまとめたりできます。
たとえば、Perplexityを使って旅行計画を進める際、ひとつめのスレッドでざっくりとした旅行先の情報を深堀りし、もうひとつのスレッドではエリアやジャンルごとのおすすめスポットをリサーチ、また別のスレッドで交通手段などを調べ、それらのスレッドを「旅行計画」というコレクションにまとめる、という使い方ができるでしょう。
Spaces(スペース)作成画面。タイトル、説明、AIプロンプト(スペース内のスレッドに与える共通指示)が入力・選択できます。
各スレッドの下部の「+」または「…」よりスペースに追加可能。
この機能の恩恵を受けるためには、Perplexityに質問をする際、トピックが変わるごとに新しいスレッドを立てる(=同じ画面で質問を続けず、左側メニューの「New Thread(新しいスレッド)」から、もしくは一度トップページに戻ってから新しい質問を投げかける)ようにするのがおすすめです。
Perplexityの注目トピックス
ソフトバンクユーザーは無料でプロ版が利用できるキャンペーン中
2024年6月19日から2025年6月18日の期間中、ソフトバンク、ワイモバイル、LINEMOのユーザーはPerplexityの有料版を無料で利用できるキャンペーンが実施中です(無料で利用できるのは、利用開始日からキャンペーン最終日まで)。
過去にPerplexityの有料プランを利用したことがあるユーザーの場合、この無料サービスが適用されないケースがあるので、過去に有料利用していた方は、無料サービスの適用について事前に確認してください。
企業向けにより高度なセキュリティを提供するEnterprise Proプラン
Enterprise Proプランは、企業や組織向けの、セキュリティやカスタマイズ性が強化されたプランです。このプランは、特に大規模なデータ分析、ナレッジ管理、カスタマーサポート、リサーチなど、より複雑なニーズを持つ企業に適しています。
ユーザーの検索データやドキュメントデータは7日間後に自動で削除されるほか、セキュリティに関する高い統制レベルを持っているなど、より高度な機能や特典を提供しています。
料金は、1ユーザーアカウントに対して月額40ドルまたは年額400ドル。企業の規模や利用量に応じて柔軟な料金設定が行われるとされているため、実際の料金は申し込み時に確認する形になります。
▼Enterprise Proプラン 専用ページ
https://www.perplexity.ai/enterprise
まとめ
Perplexityをはじめとした検索特化型AIの登場によって、これまで浪費していたGoogle検索で何度もキーワードを変えて探す時間はどんどん減っていくかもしれません。
現時点ではまだ情報の網羅性や正確性に力不足な点があるものの、これからAIの学習が進んでいくことで、もっともっと使い勝手が良くなる未来が期待できます。
学術研究から日常の情報収集まで、Perplexityでより効率的な検索体験を試してみてください。きっと情報探索や学習のあり方を大きく変えてくれるでしょう。