こんにちは、アイスリーデザイン斎藤です。
自分は個人的なミッションとして、”ITで社会の課題を解決する”を掲げていますが、自分の会社の課題も解決できないで、社会課題の解決なんて出来るわけ無い!と常日頃思っています。
そんな我社の喫緊の課題・・・、それは男子トイレの占有率が高くて、トイレまで来たけど誰か入っているということが非常に多いことです。
東京オフィスの男女比は16年5月時点の常勤社員で14人:5人に対して、トイレは男女それぞれ1つずつしかありません。法律では男子のトイレは30人に1つあればいいので問題ないのですが、とは言えわざわざトイレに行って埋まっていたからといって席に戻ってを14人が繰り返していると、それなりに生産性に影響するのでなんとかならないか・・・。
そこで思いついたのが、今流行のIoTでトイレをネットに繋いで、いまトイレが埋まっているかどうか調べられればいいじゃん!ということでした。
目次
ラズパイもくもく会に行く
早速、”IoT縛りの勉強会”の別ユニット、JS Board Shibuyaのラズパイもくもくさわる会に行って、とりあえず自分で、人が入ってることを知らせてくれるデバイスを作ってみようと思いました。
一応自分も10年ほど前はSIerでインフラエンジニアとしてLinuxとか触ってたので、とりあえずセットアップまではなんとか完了。
でも電子回路が分からない。小中学生で理科が苦手で私学文系に進んだ斎藤としては、”抵抗”とか、なんで通電をわざわざ邪魔するんだ、という根本的な所から意味が分からない…。
そんなこんなでOSセットアップ後、1時間くらい格闘した結果、当初の目標にしていたLチカ(LEDランプをチカチカさせるという、プログラミングで言うところの"Hello World!"的なもの)まで辿りつけずにタイムオーバー。
ダメだったので我社のフルスタックエンジニア久保につくってもらう
こんな時の為に我が社には優秀なエンジニアがいるんだ!、ということで、早速久保さんに口頭発注したところ、以下の構成図案が速攻で帰ってきました。
無駄にAWS IoT使ってます。
あと、センサーについては、こちらの人感センサーを使用。
通知先には、うちで使っているチャットツール、HipChatに人の出入りが通知されるような設計になっています。
で、ものの数時間でできあがりました!!!
早速、設置しよう!!
設置完了!!
運用を開始する
早速トイレを使用してみると、HipChatのステータスが変わった!下の図のように、入ったら"Someone in the WC"となって、出たタイミングで、”You may use WC (xxx sec)ということで、直近の人がどのくらいの時間トイレに籠っていたことが分かります。
ブラウザからも確認できるようになりました!
問題点・要改善点
1. トイレに入る前にいちいちHipChatやブラウザ見るのが面倒
→IoTランプ、Hueを取り付ければひと目でわかるので、ちょっとお高いがいずれ試してみたい
2. あれ、たまに人が入ってない時も、いる事になってる
→この人感センサーは、人の体温を感知するのですが、誤検知を減らすために閾値のチューニングが重要
3. 段ボールカバーダサい
→うちのデザイナーに3Dプリンターでカバー作ってもらいたいがウェブデザイナーに3Dのデザインはややハードル高いらしい
わかったこと
・ネットに繋いでデータが蓄積されているだけだと宝の持ち腐れ
IoTはビックデータ分析してAIで予測して次の打ち手につながる情報を出せないと、インターネットにつながっていてもただの”モノ”から抜け出せない
・基本、ウェブとアプリの開発がメインの当社も、電子回路とかハードレイヤーに強いエンジニアがいるので、アイデアがあればアルファ版とかサクッと作れそう
というわけで、アイスリーデザインでは、こういったアイデアを形にしてくれるエンジニア、アイデア出してくれるプロデューサーを絶賛募集中です!ご応募お待ちしております!
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