こんにちは、ぺーぺープロジェクトマネージャーの盛山です。
本日は、昨今SEO業界を賑わせている「モバイルファーストインデックス(以下:MFI)」についてお話します。
世間様の賑わい方もさる事ながら、とりわけスマホ事業を中心にやってきた私達にとっては「つ、ついに来たか(ざわざわ)」という感覚。
取り残されたらそれこそ死活問題ですので、早速いろいろ調べてみました。
目次
目次
1.まず、MFIって何?
MFIとは、冒頭で記載した「モバイルファーストインデックス」の略。
文字通り「モバイルファーストでインデックスされますよ」という事なのですが、そのまますぎて全く説明になっていないので、もう少し詳しく...。
2.現状
現在、モバイルから検索した場合でも"PC向けページの評価のみが検索結果のランキングに用いられている"状態です。
え?「スマホ対応ラベルとかあったじゃん。SEOに影響してたじゃん。」って?
ええ、よくぞ聞いてくれました!
確かに、スマホ対応ラベルが実装された2015年4月以降(既に同ラベルが廃止された2017年1月現在も)、「モバイルフレンドリーか否か」はSEO評価に影響しています。
しかし、これはちょっと乱暴な言い方をすると「スマホ対応してりゃそれでいいよ」というレベルで、スマホページの細かいコンテンツまで評価対象となっているわけではありません。
3.今後
PCから検索した場合でも"モバイル向けページの評価のみが検索結果のランキングに用いられる"ようになります。
これです!!
今までの考え方が真逆になるんですから、そりゃざわつきますよね。
なぜこんな激しい変更があるのかというと、いたってシンプルな理由で「Googleの検索数で、スマホがPCを抜いたため」です。
(※他サイト参照:【公式発表】Google検索数、ついにスマホがPCを超える)
4.どうしたらいいの?
少なくとも、もう少し明確な情報が出てくるまではの話ですが"大半のサイトでは特に何もしなくてよい"と言われています。
「なんだ、じゃあ後で考えよ」と思って閉じようとしているあなた、ちょっとお待ちを。
"大半の"と言った通り、当然例外があります。
そもそもなぜ"特に何も~~"と言われているのかというと、大半のサイトでは「PCとスマホで同一のコンテンツを出しているから」です。
その場合、現状のPCページと同様の評価がされるため、問題ないと言われています。
裏を返せば、「PCとスマホでコンテンツに差異がある場合」はその限りではありません。影響が出る可能性大なのです!!
具体的に言うと、「動的配信」や「別URL構成」でスマホ化をしている場合、PCとは別のソースであるため、完全にコンテンツが同一とはなっていないケースが多いです。
※ちなみに「レスポンシブなら大丈夫」という言葉をよく目にしますが、その場合もスマホのみコンテンツを削っているケースはあるため、必ずしもそうではない可能性もあります。現時点の公開情報でそこまで細かいことを気にしてもあまり意味は無いですが。
5.だから、結局どうしたらいいの?って
主に以下のような対応が求められると予想されます。
(何を隠そう弊社が提供しているモバイル最適化サービス「flamingo」は、上で言う「動的配信」にあたるため、絶賛対応中!)
・スマホで削っているコンテンツ
→ 「SEO評価UPを目的としたテキストコンテンツ・リンク」など、スマホページで削っているコンテンツを表示させる必要がありますが、むやみにコンテンツを表示しすぎるとかえってユーザビリティが悪くなる事も容易に想像がつきます。
ユーザビリティを犠牲にしてまでGoogleがコンテンツの同一性を重視するとは考えにくいものの、正直なところ「ユーザビリティの良し悪し」をどこまでGoogleが判断できるかは未知数なので、「コンテンツを表示させつつユーザビリティを落とさないUI設計」がより求められることになるとは思います。
どこまで厳密に同一化するべきかは今後も議論の的になるでしょうが、今の時点では「メインコンテンツ(サイドバーなどは除く)によほどの差異が無い限りは問題ないだろう」という意見が多数派ですね。
・リンク
→別URL構成のスマホサイトの場合、ほとんどのサイトではPC向けのリンクが貼られているため、評価に影響するかもしれない。という話。
現時点で確定ではないですが、Google担当者の非公式見解によると「影響なし」だそう。
というか、影響があった場合外部リンクも含めると対応のしようが無いので、さすがにそこはクリアしてくるだろうという声が強いです。
・構造化データ
→これまでは表示スピードを上げるため(かつ記述しても意味が無いため)、スマホページでは省略するケースが一般的でした。
今後はスマホページの構造化データが見られるため、記述する必要があります。これについては、非公式ではあるものの「記述すべきだ」という見解が出ています。
現時点で何をすべきか言えることは少ないですが、「早めに備えとかないともやもやする!」という人はまず第一手でここから始めるのが良いのではないでしょうか。
(もちろんPCにも未実装であれば合わせてやるべきです!)
・metaタグ
⇒ title, description, keyword, canonicalなど、スマホページには不要(※)であったためで省略しているケースがあります。
こちらも、ほぼ確実に対応が必要になると思われますので、優先的に対応すべきでしょう。
※SEO的には不要ですが、ブックマーク時のユーザビリティを考慮してtitleだけは記述している、というケースもあります。
主だったものは以上ですが、「スマホ化方式次第では完全にNG」なんて事はなさそうです。
推奨されているだけあってレスポンシブ型はやはり安定していますが、動的配信だろうが別URLだろうが、しっかり対応していけば問題無し!と思って良いでしょう。
6.ほーん、で、いつ?
正確には分かりませんが"非公式見解では2017年末"との事です。
「レスポンシブは影響なし」というイメージ(事実かも)が強いせいか、「告知があってからで十分間に合う」という意見が多数派です。
実際Googleも「告知から実施までに十分な期間を設けます」とは言っていますが、これまでのアップデートだと大体2~4ヶ月、「動的配信」や「別URL構成」の大規模サイトの場合にも十分といえるかは微妙なところではないでしょうか...。
当然、平常の運用や施策と並行してやる事になりますので、すばやく情報をキャッチして早めに対応をするに越した事はないですね。すごい当たり前の事言ってますが。
7.MFIまとめ
・What? → モバイル向けページの評価のみが検索結果のランキングに用いられる(ようなインデックス方式)。従来とは真逆。
・Why? → Googleの検索数で、スマホがPCを抜いたため。
・How? → 今の時点でどのような対応が必要かは不明瞭。PCとコンテンツを合わせる必要があるかも。
・When? → おそらく2017年末頃実施。未確定。